保育所問題 陳情委員会 提出資料

以下に事例の報告です。

《以下、事例引用》

北区公立保育所において、2019年2月21日(木)10:30、ゼロ歳児の散歩で公園に行った際に置き去りのアクシデントが発生しました。警察官が保育所に連れて来てくれるまで、気がつきませんでした。遊ばせて、人数確認したけど足りないままに園に戻ったということです。
当該保育所は区外の事業拡大要員教育を当該保育所で行っており、混乱し、運営に支障をきたしていました。
新規要員を含めた雑多な保育者体制が無責任の体制が生んだと考えます。子ども人数確認について、皆が数えたから大丈夫という思い込み、無責任な態度が生じたと思われます。
先行のインシデントとして、誰かが締めただろうという思い込みの園庭の鍵の閉め忘れが2回あり、一部で問題提起しましたが、問題点の共有に至らず、アクシデントに至りました。
このアクシデントの後の2月22日(金)に職員会議が開催され、事例検討が行われましたが、表面的な議論で、対策は「しっかり人数を数える」というレベルで、必ず一人一人の名を呼んで、全員いるかどうかを確かめる点呼の励行という結論には至らなかったようです。
この会議には重要なアクシデント案件があるにも関わらず理事長(統括管理責任者)は欠席でした。統括管理責任者としてアクシデントと軽く考えており、さまざまな当該保育所が抱える氷山の下の問題点の顕在化事例から逃避して、当該理事長(統括管理責任者)は、直近三ヶ月の職員会議に欠席で、2月16日(土)に県外の本部職員を引率して観光を兼ねて来所した以外に勤務実績がありませんでした。勤務実態のない統括管理責任者である理事長への給料が支払われていたと考えられます。
「何でもあり」の気風が形成され、結果的に組織全体としてコンプライアンス意識は摩耗せざるを得なくなり、不祥事の温床となる重大アクシデントの顕在化も予想され、行政の責任も問われる危険な兆候と考え、行政による改善指導が必要として区に公益通報しました。
他にもが理事長の「和風趣味」による園児と関係がない相談室内部の壁の漆喰壁塗替え「修繕」及び本部庭師業者による庭の石庭改修の経緯もあリました。
以上の理事長の管理義務不履行及び子どもの利益に乏しい委託費利用のについて、公益通報として、区の担当係長と面談したが法令は遵守されている…との回答でした。
「法令に違反していないから良い」と云うコンプライアンス法令至上主義に疵瑕はないかもしれません。
しかし、コンプライアンスとは、単に法律に触れさえしなければいいという安易な考え方ではなく、倫理や社会規範に従いモラルに注意を払って行動すると云う上位概念あります。更に法令至上主義では、社会の環境変化についていけません。法令自体が社会変化にタイムリーに対応していないからです。
担当係長が委託管理者に説くのは、「法令違反ではない…」と云うお墨付き、ではなく、「子どもの最善の利益のための社会正義の実現」を迫る、だったと思われます。

《事例引用以上》

《保育所指定管理者委託の見直しの方向性》

以上、一例を示しました。
福祉の対極の「ブラック」な思考停止の現場では《利用者ニーズ》である地域福祉の創造的価値の提案は不可能です。
サービス主体の経営倫理に性善説を捨てて、非良心的行動の抑止・自浄につながる公益通報・内部通報は不可欠と考えます。
北区は公益通報を奨励しておきながら、公益通報者にフォーローがなく、このような行政の態度は結果的に「ブラック」サービスを奨励してしまいました。
公益通報者保護制度は、国民生活の安心や安全を脅かすことになる事業者の法令違反の発生と被害の防止を図る観点から、公益のために事業者の法令違反行為を通報した事業者内部の公益通報者保護します。
現在、社会福祉事業は株式・有限会社、NPO,同族経営社会福祉法人等サービス主体にとり、公金を財源とする夢の市場で、低コストで良いサービスという矛盾した経営革新に挑戦して、ビジネス志向のサービス主体の監査資料は制度を研究し尽くし、非の打ち所はありません。公益通報者を徹底的に保護しなければ、「ブラック」サービス主体に対抗できません。

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